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【ブラック企業体験談】入ってしまった男の末路

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僕は1年ほどブラック企業に勤めていたことがあります。

その時の経験が辛すぎたので、戒めの為にもつらつら体験談を書き留めていきたいと思います。

ブラック企業体験談〜人生最大の失敗〜

僕はとある横浜にあるweb制作会社のディレクターになった。

それまで独立して仕事をしていたが、生活ができなくなり、就職しなくくてはならなくなったからだ。

なぜその会社に決めたかというと、理由は3つある。

 

・web制作を学べるから
・副業OKだから
・残業時間が短いという話だったから

 

僕は将来webサービスを立ち上げたいと思っていたので、web制作を学べる仕事につきたいという思いがあった。

そして、独立して失敗はしたものの、事業は継続していきたかったから副業OKの会社を選んだ。
また独立したいという思いが強く、残業が少ない会社でバリバリ副業をしたいという考えもあって、僕の条件にぴったり合った企業だと思って入社を決めた。

実はもう一つ内定が出ていたが、そちらの方が給与も高かったし、残業時間も少なかったんだが、仕事内容がマッチしなかったので蹴ってしまった。

だが、この選択こそ僕を人生のどん底に沈めることになる。

ブラック企業体験談〜最初の違和感〜

まず、最初の違和感は出社時間だった。

なぜか朝の集まりが1時間前

初出社の日、出社時間は9:00と聞いていたが、前日に担当の上司からメール。

「明日は8:00出社なのでよろしくお願いします。」

とのこと。

「ん?どういうこと?」

と思い聞き返してみると、月の最初は8:00出社のルールだということだ。

そして毎日かならず10分前に朝の集まりがあるから30分前くらいには着いていないといけないということだった。

そんなこと聞いてない・・・と思いながら、ルールなら仕方がないかと渋々承諾。

その日は寝床についた。

ー初出社当日

緊張して望んだ初出社の第一印象は、オフィスが汚い。

床はボロボロだし、トイレもボロボロだ。

正直、劣悪な環境といっても過言ではない。

休憩スペースなる場所に置いてあるソファーは汗のような汚れがびっしりこびりついている。

たまにトイレの便座にう○こがついていることもあった。(マジです)

みなさんは就職や転職する際は事前にできるだけオフィスを見ておくことをおすすめする。

ルールがない

気を取り直してもろもろのセッティングを済ませ、早速仕事に取りかかる。

最初は誰でもできるような仕事だったが、まず一つ気づいたことがあった。

”ちゃんと仕事を一通り把握している人がいない”

質問しても、「それならAさんに聞いてみてください」と言われ、Aさんに聞きに行くと、
「それはBさんが知ってるかもしれませんね」といった具合にたらい回しになる。

不安をかかえ、仕事をなんとかこなして行く日々だった。

最初の半月程度はほとんど残業はなかったので、安心していたがそれは本当に最初だけだった。

初めての案件が炎上案件

半月もすると、徐々にwebディレクターの仕事をするようになる。

webディレクターというのは、簡単にいうとお客さんとの窓口だ。

お客さんと仕様を決めて、それを自社のエンジニアに伝えて形にしていくという役割のことである。

最初に受け持った案件はとある企業向けのwebサイトだった。

そのwebサイトを作るための技術はうちの会社では初めて使う技術ということだったが、なぜかそれを僕に任せるということになった。

初めてのディレクションで自社にノウハウがない技術を使ったwebサイト構築。

今考えるとまさに炎上まっしぐらの案件だが、こうなったのは単純に人手不足のせい。

ブラック企業は慢性的に人手が足りないのだ。

未経験にも重大な業務を平気でやらせる。

そして充分にフォローもしない。

案の定、この案件は大炎上することになる。

炎上の兆し

まず、最初の納期設定に無茶があった。

先方から「一ヶ月でやってもらわないと困るんだけど」と言われ、こちらもスケジュールを提示する。

「これで精一杯です」

「これ以上は絶対に遅れさせられないからね」

「・・・分かりました」

正直やったことない技術を使うんだからスケジュールもヘッタクレもありゃしない。

エンジニアも多分大丈夫だろうと言っていたが、やったことないんだからわかるはずない。

この時点でめちゃくちゃ不安だった。

大炎上

案件を進め始めたが、やはりノウハウがないだけあって社内の誰に聞いても分からない。
もしくは間違った答えを言ってくる。

仕様も行き当たりばったりで決めて行くことになった。

覚悟はしていたが、調べるのにも超時間がかかる。

正直副業をしている時間なんて無くなっていた。

そして納期の半月前に差し掛かっても、普通にやっていたら終わらないレベルまで来ていた。

そこからは毎日終電コース。

そして家に帰ってもwebサイトのテストをするという毎日。

このご時世、家に持ち帰って仕事をするのはセキュリティ上危険という企業も増えているが、この会社は全く関係なかった。

セキュリティのセの字もない。

パソコンは自由に持ち歩き、家のパソコンで作業するのもOK。

情報漏洩がいつ起きてもおかしくない状況だと思う。。今現在でも。

「毎日終電」+「家の業務」で平均睡眠時間4時間でなんとか納期までに終わらせることができた。(もちろん土日も家で作業をしていた。)

しかし、悲劇が起こる。

納品してすぐに重大なバグが発見されてしまったのだ。

簡単にいうとエンジニアの単純ミス。

しかし、ノウハウがないので、すぐに原因を見つけることができず、顧客もブチギレ状態。

それを全て受けるのが僕の役目だ。

毎日終電+4時間睡眠でボロボロになっていた僕のストレスはMAXになったいたが、その日は朝まで作業をしていた。

ここまでストレスを受けたのは人生初めてだというほどに僕は憔悴しきっていた。

ブラック企業体験談〜昇格とさらに多忙を極める〜